【ネタバレ有】鬼滅の刃が面白いからみんな読んでくれ|週刊少年ジャンプで連載中

【ネタバレ有】『盾の勇者の成り上がり』をオーディブルで視聴した感想

盾の勇者の成り上がり15 読書・おすすめの本
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みなさんこんばんは。

以前の記事「車の移動中やゲーム中でも本を”聴け”る!?オーディブルをおすすめする理由」でAmazonのプライム会員限定の有料サービスであるAudible (オーディブル)の紹介をしています。

車の移動中やゲーム中でも本を”聴け”る!?オーディブルをおすすめする理由
最近読んだ神田昌典さんの著書「非常識な成功法則」の130pから書かれていた「カセットテープが奇跡を起こす」という話に興味が湧きました。自分なりにサービスを探した結果、そんな中「これだ!」と思ったサービスがAmazonプライム会員登録限定で利用できるサービスであるAudible (オーディブル)でした。

ある程度のビジネス書を“読み”終えた私は現代文学に手を出すようになりました。少し前にニコニコ静画などで話題になった『盾の勇者の成り上がり』がオーディブルに登場したので、”読み”進めることにしました。

※ネタバレを含むため未読の方はご注意ください。

なお、オーディブルでは現在15巻まで、書籍は19巻まで販売中です。

また、私は本作をオーディブルで傾聴したため、漢字などの情報はWikipedia-盾の勇者の成り上がりを参考にさせていただきました。この記事をご覧の方にはAmazonプライム会員登録もおすすめです。

この記事をご覧の方には「浅田次郎著 プリズンホテルの魅力溢れる世界」もおすすめです。

【ネタバレ有】浅田次郎著 プリズンホテルの魅力溢れる世界
今の私はプリズンホテル〈1〉夏とプリズンホテル〈2〉秋を“読了”しました。今回はプリズンホテル〈1〉夏を中心にプリズンホテルの魅力溢れる世界を紹介します。※ネタバレを含むため未読の方はご注意ください。

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盾の勇者の成り上がり〈1〉

ストーリー・あらすじ

ストーリーは異世界への召喚から初回「波」の攻略まで

主人公の岩谷 尚文(イワタニナオフミ)はひょんなことから異世界に召喚される。勇者として召喚された尚文は攻撃力の低い盾の勇者だった!?

尚文を含め4人いる勇者の中で、最も不人気となったため、同行する冒険者もいない。唯一同行してもらえた冒険者のマインに裏切られ、尚文は無一文になってしまう。偶然出会った奴隷商人からラフタリアを買い、二人で旅を始めるが…。

感想

異世界の物語を描いた本を読んで召喚される導入部の話が、ミヒャエル・エンデの『はてしない物語』にそっくりである。他の3人の勇者は死んでしまったことがきっかけになっているので、尚文だけ何か特別な要因がありそうな印象もある。

ラフタリアの尚文への恋心が報われると嬉しい。作中でもかなり好意を寄せているのは分かるし、奴隷紋を刻印する二度目の儀式では、ラフタリアがある期待をしていたことも描かれている。

オーディブルで”読んだ”せいかマインのクズさが際立ってついつい尚文に感情移入してしまう。初回の「波」を撃退後に行われた決闘とラフタリアとのやり取りで、尚文の味覚が戻る描写が切ない。

異世界の世界観やゲーム設計もかなり凝った作りになっているので、ゲーム攻略ストーリーとしても楽しめる作品だ。

盾の勇者の成り上がり〈2〉

ストーリー・あらすじ

ストーリーは初回「波」の攻略後の決闘が終わった直後からドラゴンゾンビ討伐まで

奴隷商人のイカサマクジを引いた勇者は、なぜかフィロリアルの主を引き当てるというミラクルを起こす。もしかしたら、ゲームのストーリーに勇者がクジを引いた場合にのみかかる補正のようなものがあったのかもしれない。

ともかく、FFシリーズのチョコボのような位置づけである、フィロリアルのフィーロが仲間になる。弱い紋章の効果なら無効化するなど、特別な力を持っているようである。

新たな仲間を得た尚文は馬車を利用した行商を行うようになる。

感想

作中でラフタリアが明確に好意を示す場面が何度かあるが、尚文がマインに受けた仕打ちから、女性を信じられなくなってしまっているのが少し悲しくもある。

一緒に寝ようとか、もうアレだよアレ。据え膳ですよ。

ラフタリアがフィーロに「お母さん」と呼ばせようとする描写も、尚文の恋人や妻の立ち位置を意識していることがよく分かる描写だ。フィーロも本能でその考えを察しているようで、「お姉ちゃん」と呼ぶことに固執する。

尚文がこのやり取りでラフタリアの恋心に気付きもしないのがやきもきするが、今後どうなるかが楽しみでもある。

尚文への好意は、ラフタリアだけでなく、フィーロも同様に抱いている。が、ラフタリアのそれが女心からくるものである一方、フィーロのそれは飼い主に懐く犬のものに似ている。

ただ、どちらも尚文を取られまいとけん制し合っている様子が可愛い。

本作から登場するカースシリーズは盾の勇者らしからぬ攻撃力を備えているのも興味深い。ヘルプですら使用をたしなめるのに、若干の疑問が湧く。相応のリスクがあるのだろう。

1巻で深めたラフタリアとの絆を、ドラゴンゾンビの討伐でより深め、新しく加わったフィーロともいい関係を気付けているのも微笑ましい。尚文が人間的に成長しているのがよく分かる。今後も楽しみである。

盾の勇者の成り上がり〈3〉

ストーリー・あらすじ

ストーリーはドラゴンゾンビ討伐後から2回目の「波」を経て第二王女護衛・亡命まで

ドラゴンゾンビ討伐の際に尚文が使った「カースシリーズ」憤怒の盾を使用したせいで、ラフタリアが重度の呪いにかかってしまう。呪いを解くために教会へ向かう尚文一行だが、教会のシスターにまで例のごとく非協力的な態度を取られる。

何とか呪いを解いた後、2回目の「波」を迎える。辛くも勝利した尚文達の前に人型の敵グラスが現れる。グラスは圧倒的な強さで尚文たち勇者を蹂躙するが、止めを刺す前に時間切れで撤退する。

何とか2回目の波を乗り切った尚文たちだが、力不足を痛感する。自分たちの強化が急務だと考える最中に、ひょんなことから第二王女と出会うことになる。

感想

2回目の「波」で登場した人型の敵は本来の「波」の敵とは異なる様子であった。ボスを倒したことからも、尚文たちと同じような異世界の勇者である可能性が高い。今後この設定が明らかになることはあるのだろうか。

3巻では、尚文たちが所属するメルロマルク国が、女系皇族の国であることが明かされる。つまり、王より女王の方が偉いということだ。

また、第二王女の方が第一王女より皇位継承権が高いなど、メルロマルク国の王と第一王女であるマインにかなりの問題があることが分かってくる。

また、メルロマルク国では盾の勇者を除く「3勇教」が信仰されているなど、盾の勇者の扱いが悪かった理由も明らかになってくる。

相変わらずラフタリアは積極的に尚文にアプローチしていて、3巻は冒頭から告白をする。が、ダメ。尚文はビッチのせいでマイナス方向に成長しているため、男女の関係を考えることが全くなくなってしまっている。

「波」を抑えたら元の国へ帰ると聞いた時、ラフタリアは寂しそうであった。頼むからラフタリアとくっついてくれ。あんないい子はいない。

ただ、メルロマルク国内でも盾の勇者を慕う兵士が出てきているのは救いである。また、以前救った病床の老婆が名を馳せた冒険者であるなど、サイドストーリーの繋がりがいい味を出している。

2回目の「波」で解放したスキル「アイアンメイデン」がカッコいい。盾の勇者がかなりの攻撃力を持つというのも斬新だ。

相変わらず王やマイン、他の勇者のバカっぷりが不快である。声優さんの演技力もあって、かなり不快な気分になってしまうのが悩ましいところだ。

なお、番外編で勇者が召喚された際にメルロマルク国の女王が何をしていたのかが明かされる。勇者の召喚は1国1人で行うようになっているらしく、国際問題に発展してしまったため、各国の首脳をなだめていたという話である。

盾の勇者の成り上がり〈4〉

ストーリー・あらすじ

ストーリーは第二王女護衛・亡命から3勇教との闘い~王国での裁判まで

第二王女のメルティを護衛している最中、マインは森に火を放ったりとやりたい放題であった。尚文たちがメルロマルク国外に亡命しようとするも、国境には他の3人の勇者や国の兵士がいて難しい。

尚文たちが打開策を考えている最中に、以前尚文がアクセサリーを売った紳士と出くわす。彼は亜人保護区の有力者であった。

紳士の協力で屋敷に匿われるが、隣町の領主にいちゃもんをつけられ、家探しをされてしまう。メルティの機転で事なきを得るも、隣町の領主にメルティを連れ去られてしまったため、尚文たちは急いで救出に向かう。

何とかメルティを救い出した尚文たちは、国境で槍の勇者と遭遇し闘いになる。その時、槍の勇者から驚愕の情報がもたらされる。そんな中「3勇教」の教祖と軍隊が現れて…。

感想

冒頭は今までのあらすじを紹介するところからはじまる。相変わらず話を聞いてもらえない尚文だが、根気強く話しかけるうちに、剣と弓の勇者も異変に気付き始めたのは救いである。

隣町の領主がラフタリアを以前使役していた奴隷主だったのも驚きだった。ラフタリアがマインや他の3勇者に対して憎しみをあらわにした時、勇者をたしなめこそすれ止めはしなかった理由が尚文に伝わる部分がなんとも切ない気分にさせてくれる。

「3勇教」の教祖と軍隊と戦う時、尚文以外の3勇者が相変わらず「流星剣or弓or槍」しか使わないので、「こいつらいっつもこればっかだな。」と思ってしまった。

「3勇教」の教祖を倒すために使った尚文の新スキル、ブラッドサクリファイスがまたまたカッコいい技である。

カースシリーズの第三形態、ラースシールドのもつこのスキルは、竜の頭の形をしたトラばさみを地中から出現させ相手をかみ砕く。尚文に大ダメージという代償があり、その傷は魔法でも完治させることができず、時間経過でのみ回復するという厄介なものだ。

王国に戻ってから女王が王とマインに罰を与える場面で、ようやく尚文の不遇が解かれることとなる。さすがにやり手の女王なので、王もマインも逃がさず仕留める様に尚文もご満悦のようだ。

ちなみに、王は「クズ」、マインは「ビッチ」、冒険者名も「アバズレ」に強制変更させられてしまう。裁判中は最後まで悪あがきをしていたが、剣と弓の勇者すら呆れさせるほどの内容で必見。

意外だったのは、メルティが尚文に好意を抱いていたことだった。3巻の終盤で、メルティがヒステリックになる部分があり、やや理解に苦しんでいたが、ここでようやく合点がいった。

そりゃ好きな人に仲間外れにされたら嫌だよね。終盤ではラフタリアとちょっといい感じになるシーンもあっておじさん満足。

盾の勇者の成り上がり〈5〉

ストーリー・あらすじ

ストーリーは王国での裁判後~カルミナ島でのレベル上げ~3回目の「波」まで

「3勇教」の教祖を討伐し、帰国後の裁判を経て、尚文はようやく無実を証明し、自身の名誉を回復する。宴の後、勇者4人が集まり情報交換する機会をメルロマルク女王が作ってくれるが、どの勇者が持つ情報も尚文のヘルプには記載すらされていないものだった。

情報交換は勇者同士の疑心暗鬼を生んだまま終わってしまったが、自室に戻った尚文は3勇者の助言を検証してみる。すると、全ての情報は真実であるが、疑いを持ったままだと効果が得られない仕組みであった。全ての強化を終えた尚文は大きくステータスを強化する。

その後、中断されていたラフタリアとフィーロのクラスチェンジをする。

通常はクラスチェンジ先を選べるのだが、フィトリアから受けたフィーロの加護が反応し、勝手にクラスチェンジ先を決められてしまう。しかし、1.5倍程度の強化が通常であるクラスチェンジで、2倍ほどもステータスを強化することができた。

そんな折、カルミナ島が”活性化”するという情報が入る。”活性化”とは取得経験値が大幅に上がる現象だ。尚文たち勇者は自身とパーティの強化を目的に訪れることになる。

道中で調子のいい男性冒険者のラルク、物静かな女性冒険者テリスのパーティと知り合う。カルミナ島ではお互いに協力してレベル上げに勤しむこともあった。

レベル上げもひと段落し、島内の探索をしていると、カルミナ島の海底神殿に龍刻の砂時計を発見する。ここでの「波」があと2日ほどであることが分かり、すぐさま尚文はメルロマルク女王に救援を要請し、他の勇者にも協力を要請する。

万全とは言えずとも「波」への対応を終え、敵を迎え撃ち撃破する。その後、一緒にモンスターを討伐したはずのラルクとテリスが尚文たち勇者に襲い掛かる!?

感想

メルティの保護・亡命中におざなりになっていたクラスチェンジを終えられたのはよかった。クラスチェンジ先がフィトリアの加護で勝手に決まってしまったのは、最も効率のよいクラスを勝手に選ぶ仕様なのか、フィトリア専用の裏技なのかは分からない。

今作でもラフタリアが尚文に異性の好みを聞くなど、かなり正面からアタックをするが、ビッチのせいで人間不信になってしまった尚文には効果がないようである。番外編ではなんと裸になって迫るも、尚文には全く効果がなかったようだ…。

にもかかわらずその後大浴場ではなく混浴の家族風呂に誘い、一途で健気な一面を見せる。早くくっついて欲しいんだが…。私ならとっくにアレしてるわ…。

相変わらず3勇者は「3勇教」で全く役に立たなかっのに強気の姿勢である。自尊心高すぎでしょこいつら…。勇者たちの自己紹介で樹(弓の勇者)がそれぞれの人たちに一言印象を添えていたのはかなりポイントが高かった。こやつ…できる。

相変わらず槍の勇者はバカだったが、マインのことをしっかりビッチやアバズレと呼ぶあたり、意外と適応力があると感じる。話の流れで唐突に出る「アバズレ」には笑ってしまう。

勇者個人の心情や感情や所持している異世界の知識(ゲーム知識)などで、ヘルプに表示される項目すら変わる仕様というのは斬新で面白いシステムである。信じなければヘルプにすら表示されないシステムは、勇者同士を強制的に協力させるために実装されたのだろうか。

レベル上げで70レベル近くになるも、「レベル≠強さ」となっている世界観も面白い。

カルミナ島では尚文以外の3勇者と絡む機会もあったが、樹のパーティが旧体育会系も真っ青の軍隊方式だったのはドン引きだった。会議の時によくなった私の印象も地に落ちたよ…。

本作では、尚文が乗り物に酔わない体質であるだけでなく、「ウワバミ(酒豪)」であることも分かる。酔わないって文字通りの意味なのね。錬(剣の勇者)が泳げないのもちょっと面白かった。

3回目の「波」でも尚文以外の勇者は役立たずであった。ラルクに「笑わせるな!勇者がそんなに弱いはずないだろう」と言われ一撃でやられてしまう。

尚文が他3勇者の強化方法を実践して強化しているのだから当然かもしれないが、それにしても弱すぎないだろうか?

盾の勇者の成り上がり〈6〉

ストーリー・あらすじ

ストーリーは3回目の「波」後の情報交換~修行~霊亀 (れいき)討伐まで

メルロマルク女王と尚文は3勇者の弱さに頭を痛めていた。これまでに何度も話し合いをしたが、彼らの態度が全く改善されないからである。だが、盾の勇者である尚文に大きな攻撃力は期待できない。

そのため、女王は国を挙げて3勇者とそのパーティを鍛えるための機会を提供する。

そんな折、樹のパーティのリーシアが、仲間たちにハメられ追い出されてしまう。その経緯がビッチにハメられた自分と重なったこともあり、尚文はリーシアをパーティに迎え鍛えることにする。同時にキールもパーティに迎える。

修行には王国剣士のエクレールと、以前尚文が助けた変幻無双流のババアが師範として参加する。ババアはレベルもさることながら、戦闘能力も現時点では最も高く、3勇者はもちろん、尚文ですら歯が立たないほどの使い手である。

そんなババアは「気」と呼ばれるスキルポイントを使用する技とは違う概念を尚文たちに教える。その過程でリーシアに才能があることを見出し、ラフタリアや尚文と共に修行に勤しむ。

当然、3勇者とその従者は修業をほっぽり出してしまう。

「波」までの猶予は残っていたが、霊亀という巨大なモンスターが暴れていると報告があり、修行は中断せざるを得なくなる。

修行により大ダメージを与えられるようになった、フィーロとラフタリアの活躍で何とか霊亀を撃退するも、3勇者の消息はつかめないままであった…。

感想

ラルクにやられた3勇者が、その後の情報交換でメンタルが全く折れていないのが驚愕だった。あんなやられ方したら、私なら確実に鬱になるか、尚文万歳ってなるわ。メンタルの強さだけは一級品である。

加えて、樹がリーシアを追い出した理由がクズ過ぎる。リーシアが本来遠距離攻撃の方が得意で、サポート・魔法攻撃タイプであるのに、武器に剣を持たせ近接戦闘をさせていた。

しかも、3回目の「波」ではリーシアの発案した遠距離攻撃がきっかけで、尚文たちが有利に戦いを進めることができたのに、樹たちはそれを全く評価せず、むしろ嫉妬すらしていたのは救いようがない。

極めつけにはリーシアに冤罪を着せて追い出してしまう。ここまでされたリーシアがいまだに樹を慕っているのは理解できないが、ひたすら尚文にアタックをしかけながら散っているラフタリアと意気投合した描写で笑ってしまった。確かに…。

リーシアは一度身投げをするが、フィーロに助けられて一命をとりとめる。状況を理解しないままリーシアを助けたフィーロが、尚文に褒めてもらうようねだる描写がめっちゃ可愛いくてほっこりする。

変幻無双流のババアが登場人物の中でレベルが最も高く、かつ強すぎるのはビックリする。尚文が序盤で助けてなかったら霊亀戦で全滅していた可能性もあるぐらいの重要人物だった。ゲームでもたまにこういう仕様あるな~。

修行を通じてラフタリアやフィーロに必殺技ができたのは熱い展開。リーシアとキールはまだまだ弱いが、今後の活躍に期待といったところだろうか。フィトリアが言っていた「世界に犠牲を強いる時」というのは、今回の霊亀である可能性が高い。

使い魔がまだ活動している霊亀は本当にに討伐できたのか、3勇者の行方は。今後の展開が楽しみである。

盾の勇者の成り上がり〈7〉

ストーリー・あらすじ

ストーリーは霊亀討伐~霊亀復活~霊亀再討伐まで

ラフタリアとフィーロの新必殺技で霊亀に勝利した尚文たちは、いまだに行方不明である3勇者の捜索をしていた。ふと町を散策中に尚文が一人になったタイミングで見かけない女に声をかけられる。が、ラフタリアやフィーロが近くに来た時には霞のように消えてしまった。

尚文たちが3勇者の捜索中、霊亀が復活したとの知らせを受け、メルロマルクに戻る。そこには、町で声をかけられた謎の女だった。オスト=ホウライと名乗る女性は、霊亀の使い魔であることを打ち明ける。自身の討伐を尚文に依頼しに来たようだ。

オストも霊亀の倒し方は知らなかったが、霊亀の内部につながる洞窟を見つけ、その中を探索することになる。霊亀の洞窟内部でラルク、テリス、グラスに再開するが、どうも様子がおかしい。彼らは敵ではないのだろうか?

霊亀の最深部ではラルクたちの仲間であるキョウを見つける。キョウは霊亀を操り、3勇者を人質にしていた。

キョウを含め、ラルクたちは尚文たちを殺し、尚文たちの世界を崩壊させることを目的としている。彼らは眷属器の勇者と呼ばれるが、尚文たちとの闘い方に暗黙のルールもあるようだ。それに違反しているキョウを討伐するため、ラルクたちは一時的に尚文たちと共闘する。

霊亀の力を自在に使えるキョウに、尚文たちは苦戦する。ちなみに、尚文たちが霊亀の洞窟にいる間、活動している霊亀とはフィトリアが戦っていた。頭を複数に増やした霊亀に対してさえ、互角以上の闘いをするフィトリアに、キョウを含め尚文たちも驚愕する。

苦戦する尚文たちだが、オストの働きかけで、尚文の新しい盾「霊亀の盾」を強制開放し、その特殊スキルで霊亀の再討伐に成功する。

霊亀がやられ自分の不利を悟ったキョウは、自分たちの世界に逃げかえる。尚文たちはキョウを追って、異世界に足を踏み入れる。

感想

霊亀が本来「波」から世界を守るため、世界の人間を犠牲にすることで「波」の進行を抑える役目を持っていたという裏設定が秀逸である。世界の人口の2/3を犠牲にすることで「波」を抑えることができる四霊という聖獣とのこと。

霊亀の分身であるオストが、失われた魔法を使えるというのも面白い。作中では尚文がオーラの最上位版リベレイションオーラの習得に付与している。

眷属器の勇者であるキョウが尚文のゲスさが可愛くなるほどのゲスであった。あまりにもキョウがゲスすぎて、リーシアが覚醒することになる。リーシア覚醒時のセリフがちょっと臭い。

番外編では眷属器の勇者ラルク、テリス、グラスが霊亀戦直前まで何をしていたかが語られる。相変わらず3勇者を偽物の勇者として認めていないあたりが笑える。最初の波で殺してしまっていれば大勝利確実だったのに…。

今作は霊亀の再討伐戦だったが、やや間延びした印象のある巻だった。

盾の勇者の成り上がり〈8〉

ストーリー・あらすじ

ストーリーは異世界到着?~牢獄脱出~全員集合まで

逃走したキョウを追って異世界に移動した尚文たち、気が付くと尚文の傍にはリーシアがいるのみであった。さらに、二人のレベルは1になってしまい、盾も初期のスモールシールドに変化していた。

ラフタリアとフィーロの姿が見えないため探索を始める尚文とリーシアだが、出現した魔物にレベル1の状態で大苦戦をしてしまう。その時現れたのが風山絆という狩猟具の勇者であった。

絆に助けられた尚文たちは、自分たちがどのようにして異世界に来たのかを振り返る。尚文たちは異世界に移動する際にキョウの罠にかかり、尚文たちの世界ともラルクたちの世界とも異なる世界に閉じ込められてしまっていたのだ。

絆もとある事情でこの世界に囚われており、尚文たちと一緒に脱出方法を探すことになる。

何とか脱出した尚文たちは、ラフタリアとフィーロの居場所を探すため、各地を回ることになる。道中では、絆たちの世界では貴重品となる魂癒水を売り捌き荒稼ぎもしながら、尚文たちは見世物小屋でフィーロと再開し、助け出すことに成功する。

残るラフタリアだが、何と絆たちの世界で刀の眷属器の勇者として選ばれてしまっていたようだ。クズ2号と尚文が呼ぶ魔導士にラルクやテリス、グラスと共に追われていたところで合流する。

クズ2号を倒し、尚文はラフタリア、フィーロ、リーシア全員と合流し、絆もまた、ラルク、テリス、グラスと合流することができた。

絆たちとの情報交換で、尚文たちも「波」が異世界同士の融合現象であることを知る。絆はラルクたちがやっていた、尚文たち四聖の勇者を殺す以外に、「波」から自分たちの世界を守る道があるはずだと考える。尚文と絆は異世界の勇者同士、同盟を結ぶことになる。

感想

異世界への異動でレベルが1になるという設定はなかなか面白い発想だった。トルネコとか風来のシレンなどの不思議のダンジョン系を想像させる仕様である。

ただ、ラルクやテリス、グラスが異世界を移動しても平気だったのが若干気になる。四聖の勇者には、何らかの制約があるのだろうか?確かに、異世界に勇者が攻め込んでしまっては困るが…。

絆の武器が狩猟具という若干マイナーな武器だったことも興味深い。狩猟具というだけあって、人間に対して攻撃することはできず、魔物やモンスターに特攻という、ある意味尚文に近い制約がある。

道中の路銀稼ぎに利用した魂癒水の販売方法が、あくどいがかなり参考になるやり方であった。さすが神鳥の聖人もとい行商人である。

尚文の世界では比較的一般的な魂癒水が絆の世界では貴重品であったり、絆の世界のアイテムを尚文が使うと、本来の効果に加えて別のボーナス効果が出るのも面白い発想だった。

尚文が絆の拠点を訪れた時、絆の部屋にあった仲間との写真を見て、「俺にはこんな仲間などいない…」と感傷に浸る描写が切ない。

お前にはラフタリアとフィーロがいるだろう。確かに、クズやビッチ、他の3勇者に疎まれていたから、眷属器の勇者とうまくやれてる絆を羨ましいと思うのは仕方がないかもしれない。

フィーロを見世物小屋から助ける時に、尚文が見せたビッチやクズ王以来のゲスさに笑ってしまう。尚文が決して正義の味方というわけではないところに好感が持てる。

ラフタリアと再会した時に、尚文がラフタリアの新装備「巫女服」に見とれて、初めてラフタリアに「可愛いな」って言ったところが最高の萌えポイントであった。ラフタリアよかったな~。その後のやり取りも微笑ましく「もう付き合っちゃえよ」って言いたくなった。

盾の勇者の成り上がり〈9〉

ストーリー・あらすじ

ストーリーは絆の世界の「波」~キョウ討伐まで

パーティメンバーが揃った尚文と絆は、絆の世界の「波」に対応していた。難なく「波」を納めるた尚文たちは、絆たちとの情報交換をする。絆の世界にも四聖勇者が召喚されていたが、尚文たちの世界と同様に、絆以外の3勇者はポンコツであるようだ。

キョウは周りの国を吸収しながら勢力を拡大しているようだった。絆たちは、まず国として動くことでキョウとの闘いを進めることにする。手が空いた尚文は、アクセサリーの作成に勤しみ、絆にルアーのアクセサリーをプレゼントする。

やがて、キョウとの闘いの準備が整い、移動する尚文と絆たちだったが、クズ2号の取り巻きだった女たちが襲い掛かる。彼女たちの武器は、かつて3勇教の教皇が使用していた四聖勇者の武器を模したものだった。

尚文たちは何とか取り巻きたちを撃退するも、取り巻きたちの使用していた武器が暴走を始める。絆のスキルで何とか助けることができ、取り巻きたちは一時的に尚文たちの仲間として同行することになる。

キョウの元にたどり着いた尚文たちは、鏡の眷属器の保持者を操るキョウと対峙する。苦戦しつつも善戦する尚文たちであったが、キョウが「波」を人為的に発生させ、絆たちを「波」の発生地点に移動させてしまう。

キョウが使うステータスが高いほど効果を受ける攻撃にも苦しめられ、絶体絶命の状況に陥ってしまった尚文たち。だが、元々のステータスが低いリーシアには効果のない攻撃であった。

リーシアのおかげで態勢を立て直した尚文たちは、キョウへの反撃を開始する。

感想

絆たちの世界での冒険が終盤に向かう。が、若干間延びしていて長く感じてしまった。特に、キョウとの戦闘シーンが長く、キョウも強すぎると感じた。

キョウがあれほど強い原因が、四聖勇者と眷属器の七勇者の強化方法を利用しただけというのも、やや納得しにくいもので、絆の世界での物語、というよりキョウとの一連の戦闘は、やや感情移入しにくいものであった。

個人的にはメインストーリーより、サブストーリーの方を楽しんでいた。

絆が尚文の作るアクセサリーを楽しみにしている描写や、釣り好きが高じて決戦前夜に徹夜してしまうところなど、絆のキャラクターが深掘りされていい感じだった。

ルアーの表現にも「ミノー」「ホッパー」「クランクベイト」など、実際に存在するルアーの種類をしっかり調べていたようで、このあたりの描写にも好感が持てる。

また、絆のアクセサリーを一生懸命作る尚文に、ラフタリアが嫉妬するような描写も萌えポイントが高かった。ラフタリアはラフちゃんにも嫉妬する場面が多く、たまにほっこりさせてくれる。

ラフちゃんが尚文の外道っぷりに、かなり乗り気なことが多いのは、ラフタリアも本心では以外に尚文に賛同しているということなのだろうか?

盾の勇者の成り上がり〈10〉

ストーリー・あらすじ

ストーリーは尚文の世界に帰還~コロシアムでの荒稼ぎまで

キョウを倒して自分たちの世界に帰還した尚文たち、帰還した世界は霊亀との戦闘から1ヶ月ほど経っていたようで、復興も少し進んでいる様子である。同時に鳳凰との戦闘まで残り3ヶ月となっていた。

女王と合流した尚文は、ラフタリアたちパーティメンバーの今後のため、ラフタリアの故郷を領地として所望する。メルロマルクは霊亀との闘いで消耗しており、女王からも金銭的援助は期待できないレベルになっていた。

尚文と女王は異世界の眷属器の勇者であるキョウの強さについて情報交換をする。同時に七星勇者との情報交換も希望する。今すぐ会える七星勇者はなんとあのクズであった。案の定尚文とは話にならない。

情報交換を終え、新しい領地を得た尚文は、戦力として新しい奴隷を補充する。奴隷商からラフタリアと同郷の奴隷を購入し、彼らを育てると同時に散り散りになってしまった仲間を集めることに決める。

なぜかラフタリアと同郷の奴隷は値段が高騰してしまっていた。そこで尚文たちは、コロシアムに参加して、自分たちが優勝して大きく儲けることを企む。順調に勝ち進む尚文たちだが、準決勝で当たった敵「ナディア」に大苦戦する。

感想

霊亀との闘いでキョウが出てきてから、絆たちの世界に行きキョウを討伐するまで、やや話の流れが退屈だったが、尚文たちの世界に戻ってきて、面白い展開に戻ったと感じる。

メルロマルク女王も勝てないほどの知略を持つ「英知の賢王」がクズであることに驚くが、相変わらずクズとは話が通じなくて笑う。彼が改心して活躍する時はくるのだろうか。

作中ではさらっと語られていたが、キールが女であるのはビックリした。ボクっ子をこじらせちゃった感じだろうか。でも、両親が教える前に死んじゃうとこういうこともあるかもね。

村を襲った奴隷狩りを撃退した尚文の、奴隷への処遇がかなり鬼畜で笑える。尚文はこうでなくちゃ。正義の味方とは限らないというところが尚文の魅力だよな~。夫婦みたいと言われて照れるラフタリアの久しぶり可愛い描写もあったしおじさん満足。

「ナディア」のキャラが完全にビッチだけど尚文は平気なんだな~。まあ悪意はないから嫌ではないだろうね。マーダーピエロの声がほんとちっちゃくて、時々聞き取れなかったよ!そういう仕様なんだろうけど。

盾の勇者の成り上がり〈11〉

ストーリー・あらすじ

ストーリーはコロシアム勝利~異世界の刺客討伐まで

コロシアムでナディア(=サディナ)、マーダーピエロに勝利した尚文たちは、無事ラフタリアの故郷であるルロロナ村の奴隷を買い戻すことに成功する。さらに、フォーブレイでレアモンスターのハクコ族(白虎?)の奴隷を2名追加する。

ハクコ族はフォウルと病弱な妹のアトラという名前であった。尚文はアトラに対して、変幻無双流のババアと同じ薬、イグドラシル薬剤を処方する。たちまちアトラは回復する。

尚文は、フォウルのレベル上げを行う前に、レベルリセットをした方がより強くなれると提案する。フォウルだけでなくサディナも承諾し、レベルリセットを行ってからレベル上げをこなし、クラスチェンジも済ませる。

ある日、移動中の尚文たちが異世界からの刺客に襲われる。眷属器の勇者ですらない刺客に尚文たちは大苦戦をしてしまう。刺客は別の異世界の勇者を殺し、大幅なレベルアップと技能を習得しており、尚文たちの世界を崩壊させるためにやってきていた。

コロシアムで闘った、マーダーピエロが助けに来たおかげで、辛くも刺客を撃退するが、「死に戻り(=デスルーラ)」というスキルを所持していた刺客には逃げられてしまう。

また、尚文たちは槍の勇者元康と剣の勇者錬を見つけ、保護しようとするが逃げられてしまう。元康はビッチ含め仲間に裏切られていたことを知り精神崩壊する。また、錬はビッチに言い寄られ、尚文の助言を聞き入れることなく逃走してしまう。

国から野党が暗躍しているという話を聞きつけ、尚文たちはエクレールと共に野党討伐に向かう。野党の首領はなんと錬であった。

感想

異世界を崩壊させるとものすごい経験値が入るという設定は面白い。呪いが作動しているとはいえ、眷属器の勇者ですらない刺客に苦戦するほどに育ってしまうようだ。しかもスキルで死に戻りとか、チートキャラのようでもある。ただ、尚文たちが善戦できる程度の強さではあったようだ。

尚文のメンタルがビッチのせいでやられすぎてて笑う、でも新キャラのアトラが積極的に尚文に絡んでいくのはいい。ラフタリアもうかうかしていられませんな~。アトラは尚文の盾になりたいと言っていたが、そのうち死んでしまいそうで怖い…。

元康が精神崩壊するシーンはある意味爽快であったが、ビッチたちがクズすぎる。ほんと処刑したいわあいつら。精神崩壊した元康がフィーロに優しくされて復活し、尚文を「お義父さん」とか呼び始める描写は笑った。語尾に「ですぞ」とか付くし変わりすぎだろw

思わぬ強敵に尚文やラフタリアが修行しなおすことを決意する描写もなかなかいい。終盤で刺客をあっさり倒した元康のカースシリーズ強すぎだろ。錬はさほど強くなかったのに、元康は一撃で刺客を倒してるから、別人なのではないかと疑ってしまう。

一緒に行動しようとしないところからも、タイムトラベルでもしているのではないかと疑ってしまう。

盾の勇者の成り上がり〈12〉

ストーリー・あらすじ

ストーリーは異世界の刺客討伐~ラフタリアの秘密まで

異世界からの刺客を倒し、剣の勇者である錬とも和解した尚文たちは、ルロロナ村の復興と、自分たちの修行に打ち込む。修行は戦闘顧問となった変幻無双流のババアが担当する。

錬もエクレールの指導で修行をするようになった。ただ、錬はカースシリーズの呪いによって、経験値が入らず、触ったものを腐らせるようになってしっていた。尚文は、いずれカルミナ島で療養することも視野に入れる。

そんな折、ラトという研究者を名乗る人物が村を訪れる。ラトはフォーブレイで魔物の研究を行っていたが、研究内容に問題があり追い出されてしまったようだ。尚文は、奴隷になることを条件にルロロナ村への滞在を許可する。

ルロロナ村の一員となったラトは早速研究に没頭する。以前尚文が改良したバイオプラントの品種改良に成功し、瞬時に家を形作るキャンピングプラントの生成に成功する。

ルロロナ村には、ゼルトブルからと思われるが差出人不明の荷が放置されていた。知らん顔をしてもらってしまおうと考えた尚文たちは、荷に飛竜の卵があるのに気付く。尚文が付きっきりでふ化させた飛竜は、ウィンディアにガエリオンと名付けられる。

ある日、ガエリオンが誤って腐竜の核石を飲み込んで暴走してしまう。核石を取り込んでいたフィーロは体調を崩してしまい、レベルが徐々に下がっていく呪いを受けてしまう。

フィーロを助けるため、暴走したガエリオンを追う尚文たち、今回はいつものメンバーに加えウィンディアとラトも加入している。ガエリオンを暴走させていたのは絆たちの世界で討伐されていた魔竜だった。

苦戦しつつも何とか討伐した尚文たちは、ゼルトブルのコロシアムに樹が出没しているという情報を耳にする。向かった尚文たちが見たのは、パーフェクトハイドジャスティスと名乗る樹の姿だった。

感想

今回からフィーロのライバルとなるペットのガエリオンが登場する。飛竜であるガエリオンの方が何かと移動に便利そうである。

錬が改心したおかげで、真面目に修行するようになったが、かなり後ろ向きな性格なところが気になる。作中でも何度もウィンディアに喝を入れられていたので、奥さんの尻に敷かれるタイプだと思われる。

樹を発見した時の「パーフェクトハイドジャスティス」には笑うw厨二病拗らせすぎだろ。

傲慢と思われるカースシリーズの能力が相手の洗脳というのも、樹の性格にピッタリだった。解放されてからの呪いは、判断力の低下で、相手に指示されると、自殺ですら実行しようとする。

正直なところ尚文はかなり辛抱強く錬や樹を相手していると思う。錬はまだましだったが、私だったら樹は四肢を切り落とし、生ける屍にしてしまいたいと感じるほど鬱陶しかった。

物語の終盤で、ラフタリア出生の秘密と、この世界での巫女服の意味が明かされる。尚文が激高するところも素敵だと思う。はやく結婚しろ。

盾の勇者の成り上がり〈13〉

ストーリー・あらすじ

ストーリーはラフタリア出生の秘密~クテンロウ中盤まで

樹と和解した尚文は、武器屋の親父にラフタリアの装備を新調してもらう。新しい装備には、絆の世界でラフタリアが来ていた巫女服があった。早速装備させる尚文だが、サディナは焦って止めようとする。

結局間に合わずラフタリアが巫女服を装備すると、急に刺客が出現し尚文たちに襲い掛かる。撃退した尚文はラフタリアの両親がクテンロウという国の元王族であったことを知る。そして、巫女服はクテンロウの王族である天命しか着れない装備であった。

これが巫女服を装備したラフタリアに刺客が急に襲い掛かった理由である。だが、尚文は刺客の連中が過去のラフタリアに一切助け舟を出さなかったことに怒りを燃やす。そして、降りかかる火の粉を払うために、ラフタリアの故郷であるクテンロウを目指すのだった。

クテンロウは鎖国をしているため、向かうにはシルトヴェルトを経由する必要がある。盾の勇者を信仰しているシルトヴェルトには、錬や樹を同行させるのは危険だと判断し、尚文はいつものメンバーでシルトヴェルトを訪れる。

クテンロウ訪問のためにシルトヴェルトに協力を求める尚文だが、シルトヴェルトの亜人は尚文たちに非協力的であった。業を煮やした尚文たちは、反対派の貴族を力ずくで従え、クテンロウに向かうこととなる。この時、フォウルとアトラが活躍した。

シルトヴェルトの協力でクテンロウに向かう船を出してもらう尚文たちだが、船上でクテンロウの刺客と闘った後、水竜の隠れ家に呼び出される。クテンロウでは水竜が結界を敷いているため、通常の方法では訪問できなくなっていたのだ。

水竜の協力でクテンロウに侵入した尚文たちは、クテンロウの港町を制圧することに成功する。

感想

前半がシルトヴェルト、後半がクテンロウといった内容である。

シルトヴェルトではフォウルやアトラのハクコ種とライオンの亜人であるジャラリスとの闘いが繰り広げられる。

獣人化など描写も多くあるが、クテンロウに行くまでの前座であるシルトヴェルトで、思ったより長い時間を過ごしたようだ。この間クテンロウの刺客は何をしていたのだろうか?

クテンロウでは鍛冶屋の親父の師匠と遭遇する。腕は確かだが遊び人のようだ。内容は面白かったが、展開がやや冗長だったように感じる。特にシルトヴェルトでのやり取りがくどい印象があった。

盾の勇者の成り上がり〈14〉

ストーリー・あらすじ

ストーリーはクテンロウ中盤~クテンロウ攻略まで

潜入後難なくクテンロウの港町を落とした尚文たちは、クテンロウの首領である”天命”を倒すため進軍する。現在の”天命”は幼いため、院政となっており、政治的な腐敗が各所で見受けられる。

また、「生類憐みの令」のような現実的でない命令を下しているため、尚文たちが掲げる新しい”天命”のラフタリアに支持が集まる。政治的な地盤を固めるため、尚文たちはサディナがいた頃の首都であった旧都を目指す。

旧都を占領すれば、ラフタリアが正式な”天命”としての儀式ができるため、現”天命”と争う大義名分ができる。

勢力と支持基盤を拡大する尚文たちに対抗すべく、現”天命”派は封印されていた八岐大蛇を復活させてしまう。何とか八岐大蛇を倒した尚文たちは、「呪われた雨の群雲の剣」を取得する。

素材としてはかなりいい武器となる「雨の群雲の剣」だが、かなり強力な呪いがかかっているようで、尚文といえどうかつに触ることができない。しかし、武器屋の師匠(元康2号)は気合で呪いを屈服させ、平然と持つことができるようだ。

「呪われし雨の群雲の剣」は武器やの師匠たちに任せ、尚文たちはクテンロウの攻略に勤しむ。

そんな中、えらく方向音痴な女と遭遇し、尚文はかなり気に入られてしまう。方向音痴の女はゾディアと名乗ったが、正体は現役の巫女であるシルディナであった。シルディナはサディナの妹で、サディナは先代の巫女(水竜の巫女兼殺戮の巫女)である。

クテンロウ攻略が目前に迫った尚文たちに、現水竜の巫女から「先代水竜の巫女との1vs1」を提案される。1度目は現水竜の巫女側の不手際を理由に断るが、1度義理を通した相手に対し、尚文も要求を飲むことにする。

そして、現水竜の巫女であるシルディナと先代サディナの決闘が行われる。辛くもサディナの勝利で幕引きかと思ったが、シルディナの”神託”により憑依した過去の”天命”が現”天命”であるラフタリアに襲い掛かる。

過去の”天命”の目的は、ラフタリアの実力を見るためと、実戦形式の修行であったようで、ギリギリ合格できたようだ。

水竜の巫女を倒した尚文たちは、クテンロウの攻略に成功し、ラフタリアは正式に”天命”としてクテンロウの長となった。

感想

ラフタリアの出生における秘密が、この巻で全て明らかになる。ストーリーは中々面白いと思ったが、相変わらず主要のキャラクターが若い女性ばかりになるのが気にかかっている。

サディナの追加はまだいいとして、アトラが追加された時はさすがにげんなりした。アトラも追加当初は良いキャラだったのだが…。

尚文狂いとなったアトラを鬱陶しい存在と思い始めていたら、さらに面倒そうな女キャラ”シルディナ”の追加である。尚文に会う女性が、例外なく尚文に惚れるシステムは、ちょっと飽きてきたところだ。

今回は八岐大蛇の討伐時に、フォウルが獣人進化を習得し、ここ最近負け続けていたアトラに戦力で拮抗するようになる。

また、尚文がほぼ完全に”気”を習得し、料理に応用することで、「食戟のソーマ」も顔負けの美味な料理を作れるようになる。

盾の勇者の成り上がり〈15〉

ストーリー・あらすじ

ストーリーはクテンロウ攻略後~鳳凰討伐まで

クテンロウを攻略した尚文たちは、メルロマルクに戻り、鳳凰討伐のための準備を開始する。

ルロロナ村に戻った尚文は、村の住人たちから盗賊団に襲撃され、返り討ちにしたという報告を受ける。毎回返り討ちにしているとはいえ、事態を重く見た尚文は、盗賊団に乗り込み、団長と話をつける。結果として、勇者と国が公認する盗賊団が誕生した…。

また、ガエリオンの助力で、フィトリアにロックをかけられていたドラゴン系シールドの条件をすべて満たすことに成功する。

村の住人たちのレベルも上がったので、進化させるために龍刻の砂時計へ赴く、連れていたラフちゃんの力で、ラフ種という新たな種族が誕生してしまった!また、ラフちゃんのおかげでラフシールドが全種開放される。

クテンロウ攻略のため、フィトリアからきていた依頼を放ったらかしていた尚文だが、フィトリアからの催促でしぶしぶ依頼を受けることになる。

依頼内容は言うことを聞かないフィロリアルが増えたというものだったが、現地に行くと、槍の勇者である元康がフィロリアルを従え、フィーロの馬車をデコトラのように改造し、峠の走り屋と化していた。

フィトリアの依頼をこなすためと、元康を保護するために、元康から持ち掛けられたレース勝負を受ける尚文たち。辛くも勝利し元康にルロロナ村への滞在を促し、説得に成功する。

勇者4人が揃いひと段落したところで、錬の発案で第三回勇者会議を行う。今回の情報交換では、樹の世界で常識だった”能力”に対する情報が得られた。

尚文は”酔い無効”と”アニマルフレンズ”のダブルスキルだと、樹により示唆される。また、鳳凰戦では尚文に総指揮をとるよう錬から依頼される。

その後、アトラに危険な目に遭ってほしくないフォウルと、何が何でも尚文の傍にいたいと願うアトラが、両者の主張を賭けて決闘する。結果は引き分けに終わったが、フォウルもしぶしぶアトラの主張を受け入れる。

鳳凰の出現場所の近くに、七星武器である小手が保管されていた。尚文一行も挑戦するが、適用者は現れなかった。

鳳凰は2体1組のモンスターで、両方同時に撃破しないと、自爆して復活するという情報が壁画に記載されていた。

鳳凰が出現し、勇者たちとメルロマルク連合軍が討伐にあたる。苦戦しつつもダメージを与えていたところ、突如1体の鳳凰を光が打ち抜いてしまい、鳳凰が自爆を始めてしまう。

みんなを守るために立ちふさがる尚文だが、その前にアトラが立ちはだかり…。

感想

鳳凰撃破までの物語がテンポよく描かれている。14巻はお決まりの展開にイライラすることもあったが、今回の話はスムーズに進んでいたと感じた。

勇者公認の盗賊団を作ったり、村人の進化の過程でラフ種が出現したり、鳳凰討伐戦に参加するためのフォウルとアトラの決闘など、サブストーリーにも見どころが多かった。

毎回戦闘で味方側に死亡者が出なったこの物語にも、今回初の犠牲者が出る。本来ならもっと犠牲者が出てもおかしくなかったと思うが、全員生存でエンディングを迎えることがなくなり、ほっとしている。

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最近伊坂幸太郎さんにはまった私がおすすめの小説をピックアップ
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